関西からニッポンフードシフト

国産大豆100%!
京都の納豆メーカー、
四代目の挑戦。

取材・文/福山嵩朗 
写真/エレファント・タカ

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スーパーでしか売れない!?
その常識はネバ~マインド。

看板商品の「大粒 京納豆」は全国納豆鑑評会で5年連続入賞。納豆嫌いが多いといわれる関西での快挙に「業界がざわついてます」と[藤原食品]の藤原和也さん。大正14年創業の老舗を継いだ四代目だ。

納豆作りは大豆選びが重要。「旨みは発酵で出せるけど甘みは素材次第」と大豆は全て国産。滋賀ほか、気になる生産者のもとに足を運び、直接仕入れている。

また販路においてもカフェと季節商品をコラボ、ゲストハウスで納豆定食が食べられるイベントを開催。スーパーでしか売れない固定概念を覆し業界も街もざわざわ。中でも本屋で納豆を売って二度見させる(手に取ってもらう)試みは反響を呼び、3年前には本屋でしか買えない納豆(文庫本サイズ!)も発売。「いつかはアーティストの新作のように『藤原の新しいの食べた?』って若い人が話題にするものを作れたら」。

パック詰めは藤原さんの「オカンや同級生のオカン」が担当。「僕よりキャリア長いんで、偉そうにできへん」。

(左から)「赤大豆 京納豆」130円は匂い控えめ、大粒のもちもち食感。定番の「鴨川納豆」など9種類を製造。本屋でしか買えない衝撃作「赤と黒」680円は滋賀県産赤大豆と栃木県産黒大豆の納豆が2パックセットに!

「関西からニッポンフードシフト」
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