関西からニッポンフードシフト

料理人の手でさばき、
届ける絶品ジビエ肉。

取材・文/天野準子 
写真/竹田俊吾

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ふくらはぎやスネなど、鹿肉は珍しい部位も販売している。

捕獲から販売まで請け負い、
害獣問題をおいしく解決。

美山で生まれ育った料理人が同世代の猟師とタッグを組み、2016年に鹿肉・猪肉の販売をスタート。地元の猟師が捕獲した鹿やイノシシをその日のうちに解体・加工し、精肉として販売する一貫体制で、臭みのない新鮮で滋味あふれる味わいの肉を提供。美山の鹿肉は、クセがないのに味がしっかりしていると評価が高く、東京のレストランからの注文も多いそう。

美山を訪れると電気柵や金網フェンスが増えていて驚くが、これは全国の里山と同様、界隈での鹿やイノシシの爆発的な増加によるもので、食べることで里山の風景を取り戻す活動にも貢献できるのだ。

(左)美山で古民家レストラン[厨房ゆるり]を営む料理人・梅棹レオさんが解体・食肉加工を担当。
(右)大型の鹿1頭でも2kgほどしかとれない貴重なロース1kg4,000円。

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