ニッポン全国フードシフト中

現場で学ぶ高校生レストラン

北海道三笠高校では、高校生がカフェ・レストランを運営中。地元で採れた米や小麦、野菜を使い、煮物やだし巻き卵が入ったオリジナルの和定食や、クロワッサン、ショートケーキなどを提供しています。

メンバーは調理部と製菓部の1〜3年生。日々の営業の中で、調理や接客、メニュー開発やコスト管理まで、飲食店に必要な事柄を幅広く学んでいます。営業日には市内だけでなく、札幌からもこの店を目当てに多くの人が訪れるそうで、三笠市のPRにも一役かっています。

生徒たちは、ときには笑顔がぎこちなかったり、注文を間違えたりと失敗もありますが、お客さまの声を聞いて改善するのも大事な経験。実際の店舗運営を通じて、調理の技術はもちろん、食材に対する心構えや、自分が作ったものを提供する責任、お客さまへの感謝の気持ちを学び、人間的にも大きく成長します。

卒業後は飲食業界で働く生徒も多く、就職した先では「段取りが早い」「報告が徹底できている」と褒められることも。学生のうちから現場で鍛えられた経験が即戦力として生かされています。

地域の食材や食文化を学んだ若い世代が、日本の食文化を継承し、発展させていく。次世代の食を担う人材が実践の中で着実に育っています。

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