ニッポン全国フードシフト中

農業×ハンドボール

福岡県を拠点に活躍するハンドボールクラブチーム「ゴールデンウルヴス福岡」は、選手が農業に取り組んでいるユニークなチームです。プロスポーツの世界は、活躍できる期間が短く収入も不安定、引退後のセカンドキャリアの道も厳しく、経済的な不安を抱える選手も少なくありません。一方、農業分野は人手不足が深刻で、若い力の確保が急務となっています。その両者の問題点をクリアしニーズを満たす方策が、「ゴールデンウルヴス福岡」の選手たちの農業への従事でした。選手たちは、日中は路地野菜の生産など農園で働き、夜は練習へと向かいます。安定した収入を得られることで、本業であるハンドボールに集中できるようになりました。また、農業もスポーツも重要なのは「段取り」。農業で学んだ段取り力が、練習や試合でも生かされているそうです。

もちろん農業側のメリットも大きく、まじめで体力自慢の選手たちの働きは農家に重宝されています。その経験を生かして、引退後も農業に従事する選手が多く、本格的に独立を目指す人も。現役時代からデュアルキャリアを意識・実践することで、次のステップへの移行がスムーズになりました。

農業×ハンドボールの取り組みは、お互いを支え合いながら発展しています。

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