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農業大国と真っ向勝負!

茨城県の株式会社ライス&グリーン石島では、2016年から主にアメリカ合衆国に向けて米の生産・輸出を行っています。一般的に、諸外国では大規模農地×大規模生産によって農産物を安価で提供することが可能なのに対して、日本の農産物は価格面では太刀打ちできないという認識があたりまえ。ゆえに高品質・高付加価値で差別化を図る、というのがセオリーでした。

ところが、ここライス&グリーン石島の取り組みは、これまでとは一味違います。まず、同じ労力でたくさん収穫できる多収穫品種を採用するとともに、大規模化に対応するためロボットトラクターやドローンなどのICT機器を積極的に導入して、効率よく収穫量をアップ。さらに、流通のための会社も作り、直接輸出をすることでコストをカット。これらの努力で価格を抑えた茨城県米を、農業大国であるアメリカ本土に持ち込んで価格面でも真っ向勝負に挑んだところ、優れた品質が高く評価されて引く手あまたという状況を実現しました。

日本の農業者数は年々減少し、後継者のいるところに農地が集まりやすく、スマート農業の技術革新も日進月歩。農業もかつてない新しい局面を迎えています。ライス&グリーン石島のような世界で戦える企業や農家、人がどんどん増えています。

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