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牛にも人にもやさしく

宮崎県新富町にある本部(ほんぶ)農場では「牛にやさしい酪農」を実現。それを支えているのはICTなどの先端技術です。

温湿度管理システムを完備した次世代型の牛舎では、繁殖管理ソフトにより母牛の乳量だけでなく分娩や発情状況等への目配りを徹底。搾乳や餌寄せにはロボット技術を活用し、牛のストレス低減、健康管理にも配慮しています。

2020年には、家畜のふん尿を発酵させ、発生するメタンガスで発電・エネルギー化する循環型のバイオマスプラントを導入。コストダウンや環境衛生の向上だけでなく、スタッフが長時間を費やしていたふん尿処理の手間を大きく軽減することができました。

それらの先端技術の導入によって作業に余裕ができたおかげで、これまで以上に十分手をかけて牛の世話を行えるようにもなりました。

また、同農場は酪農教育ファーム認定牧場となっており、地域の保育園児や小学生を対象に乳搾りなどの体験学習を行いながら、酪農への興味と理解を醸成しています。

ICTやバイオマスプラントなど最新の技術を導入し、地域との連携を図りながら課題を解決する。そこに新しい酪農の姿を見ることができます。

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