ニッポン全国フードシフト中

挑戦を続ける農業経営

岩手県のJAでは、2016年から「農家手取り最大化プロジェクト」に取り組んでいます。農家の労働時間削減や手取り20%アップを目指して、これまで取り組んできた様々な改善の中から、特に効果が高く、将来的に継続できそうな内容を選定、メニュー形式にして各農家に提案しました。実施後は効果や収益を見える化し、プロジェクトの今後に活かしています。

例えば、稲作(飼料用米)でのドローン利用。すでに活用されている農薬散布以外に、空からの「直播(ちょくはん)※」にも挑戦。これにより、育苗と田植えの期間を効率的に短縮し、空いた時間でリンドウの栽培を始めるなど、農家が未来への投資ができるようになりました。

スタート時に参加した農家は、予定どおりの3年間で目標をクリア。

現在は第2期メンバーが挑戦中です。新しい取り組みで経営を安定させることで、サステナブルな農業経営を実現、若年層の農業への興味を喚起し、就農者を増やそうと意図しています。農家にとってよりよい農業の形を模索すること、それがこのプロジェクトの真の挑戦です。

※直播(ちょくはん)…育てた苗を水田に植えるという従来の方法ではなく、水田に直接種子をまく栽培方法。

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