SCROLL
単身で暮らしている人、これから単身生活を始める人。食品ストックをしていますか?単身者にとっては、自宅に収納場所を用意しなければならないので、少し大変かもしれません。でも、ちょっとした工夫をすれば、最低限の食品ストックはできます。食品ストックをしていると、心の余裕につながりますよ。
災害からの復旧にはとても長い時間がかかり、行政の助けや支援物資がすぐに来るとは限りません。助けが来たとしても、ほとんどの物が不足しがちです。ふだんの暮らしにほんの“ちょい足し”でいいので、食品をストックしてみましょう。
賞味期限の長い特別な食品や水でなくても大丈夫。ふだん買っている食品を、ちょっと多めに買ってみましょう。公的な支援物資が届き始めるのは4日目以降になります。まずは3日分を試しにストックしてみてはいかがでしょうか。目標は1週間分です。自宅の収納と相談しながら考えてみてください。
1人1日およそ3ℓ程度(飲料水+調理用水)お好みのお茶や清涼飲料水などと合わせてストックしましょう。カップ麺や乾麺を食べるなら、多めに備えよう。
カセットコンロ・カセットボンベ 3本
※1人1日1本程度温かい食べものを食べると安心感が生まれます。作れる料理が増え、また特に冬は暖も取れるので、ぜひ備えるとよいでしょう。
水は飲んで命をつなぎ止めるだけでなく、料理をするためにも必要です。また、傷口を洗う、歯をみがく、手や体を拭くなどの衛生用にも必要なので、余裕をもって備えましょう。
日常で食べているものを、少し多めに“ちょい足し”して3日分を目安にストックしてみましょう。コンビニ、ドラッグストアなどで簡単に買える食品で問題ありません。まずはあなたが毎日食べるものや、大好きな食品から選んでみてください。そうすれば、ふだんの食事にも使えて無駄になりません。ふだんの食品を少し多めに買いおきして(蓄える)、賞味期限が古いものから消費(食べる)、その分を買い足す(補充する)。これをローリングストックと言います。この"ローリングストック"で災害時に備えましょう。
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ふだんよく食べているものや
好きなものを
常温食品から選ぶ -
いつも行くお店で
賞味期限の
長さに関わらず選ぶ -
普段食べている
量に少し多めに買う
食べて元気になれる、食品を優先して選びましょう。
健康や体づくりのためのサプリメントやプロテインも災害時の栄養補給に役立ちます。
今あるスキマを有効活用しましょう。食品だからと言って、キッチンやダイニングの近くに収納する必要はありません。賞味期限がまだ先の食品は、クローゼットのスキマやベッドの下に収納しましょう。収納スペースが必要になる水は、分散して収納してもよいでしょう。
収納兼家具を活用しよう
収納としても使える家具なら、狭い部屋でも食品をストックして置く場所を作ることができます。頑丈な収納ケースなら、クッションを置いて椅子の代わりにすることもできます。収納と家具を“兼ねる”というアイデアをちょい足ししてみましょう。
カセットコンロは立てて収納
カセットコンロはケースに入れて、立てて収納すると省スペースが図れます。カセットボンベと同じ場所に収納しておきましょう。スリムなタイプはいろいろな場所に収納出来て便利です。災害時に上から落ちてけがをしないように低い位置に収納しましょう。
ローリングストックによって、ストックする、食べる、補充する、と常に食品ストックに余裕がある状態を保ちましょう.ときどき“ソロキャンプ”をする気分で、電気やガスを使わない生活を体感してみてはいかがでしょうか。食品ストックを賞味期限が近いものから料理し楽しみながら必要なものを確認してみよう。
日常と災害時に“差が無い”生活を
フェーズフリーとは、平常時に利用している食品や道具を災害時も使えるようにすることです。ふだん食べているものをそのまま災害時にも食べられるように、賞味期限が長めのものを意識して買ったり、ふだんの生活で食べ慣れたり、多めにストックしておきましょう。
せっかくなら、食品とおなじく、ふだんから使える、災害時にも使える調理器具を備えるとよいでしょう。携帯性にすぐれたアウトドア用のアイテムなら、一人暮らしの部屋でも収納しやすく災害時にも使いやすいです。細かなアイテムは100円ショップで手軽にそろえられます。
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鍋・やかん
食品を茹でたり、湯煎したりと万能な調理器具です。これがあれば料理の幅がぐんと広がります。アウトドア用の小さなものでもOKです。
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ラップ
生ものや調理済みの食品を包んで保存に使います。食器にかけることで、洗う水の節約にもなります。
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食器(皿・コップ・箸
使い捨ての皿・コップ・箸を使う、またはラップを包んで使うと、洗う水の節約にもなります。
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魔法瓶
一度温めた水やスープを長時間保温できるので、貴重な熱源を節約することができます。
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非常用トイレ
食べることの次は、出すことも考えましょう。流す水が無いためトイレが使えなくなります。水・食品の次に重要です。