紙面からニッポンフードシフト

青森県から、ニッポン フード シフト。

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東奥日報 2022年1月10日掲載

リンゴから笑顔咲かせたい

日本一の生産量を誇るリンゴ王国・青森の新たな可能性を求めて、学生社長の道を選んだ黒田和瑚さん。赤い果肉のリンゴを生かしたオリジナルスイーツの魅力を広めるため、社屋がある黒石市から県内各地を駆け巡っています。2020年春に青森大学を卒業。バラのデコレーションを施した小さなキッチンカーに食材を積み込み、産直施設やショッピングセンターなどへ向かう日々。オリジナル商品「APPROZEN(アプローズン)は、バラの形に組み合わせた薄切りの赤いリンゴを凍らせたもの。かき氷やジュースにのせるとキラキラ輝いています。「初めての方に『食べられるの?』って聞かれることも多いんですよ」と笑顔で話す黒田さん。ご当地アイドル「アルプスおとめ」メンバーだった小中学生のころや、ミスりんごあおもりとして青森リンゴをPRした学生時代と変わらない微笑みです。情報発信はSNSを積極的に活用します。「キッチンカーの飾りもアプローズンと一緒にきれいな写真を撮ってアップしてほしいから」。若い女性や子育て中のママなど、ファンは着実に増えているそうです。「赤~いりんご」づくりに取り組む五所川原市のアグリコミュニケーションズ津軽など生産者との絆も大切にしています。「リンゴをバラの形で乾燥させたbouqet(ブーケ)という新商品も生まれました。この仕事を通して、青森の1次産業を盛り上げるお手伝いができたら。そんな思いを持ち続けたいです」

47都道府県からニッポンフードシフト
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