関西からニッポンフードシフト

生産者を訪ねて恩返し?
YouTube「デリマガ」を追え!

取材・文/天野準子 
写真/エレファント・タカ

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芸人化!?
いえ、本人たちはマジメに日本の食を発信。

昨年、コロナ禍でイベントが行えなくなった料理開拓人・堀田裕介さんが、生産者と生活者を繋ぐ自身の活動を続けるため、[シチニア食堂]シゲさんを誘い、今年1月にYouTube番組「月刊デリシャスマガジン」をスタート。今回は、なにわの伝統野菜を作る[カワバタファーム]を訪問。「なにわの伝統野菜って、大阪人にも認知度が低くて。特に玉造黒門越瓜(たまつくりくろもんしろうり)はどう使ったらいいかわからないって声も多いんです」と、生産者・河端訓史さん。

「生産者の悩みをテレビで紹介していても、自分には遠い話と思ってしまうけど、YouTubeはより身近な存在だし、生産者に興味をもってもらいやすいと思って」と、堀田さん。トークやノリは芸人顔負けの軽快さで、青空クッキングという料理人らしいアプローチを織り交ぜ、生産者の想いをおいしさと共に伝えている。

収穫
玉造黒門超瓜

有機肥料を有効活用した農法で野菜を作る河内長野の[カワバタファーム]。大阪市内のスーパーではあまり見かけないレアななにわの伝統野菜、玉造黒門越瓜を収穫。

料理

左2点:堀田さんの場合玉造黒門越瓜ほか、[カワバタファーム]で採れたズッキーニやナスを、ミートソース、チーズと重ね、ダッチオーブンに炭をのせてグラタンを作る。

右2点:シゲさんの場合「玉造黒門越瓜ってムズイわ」とシゲさん。生でかじったり、ソテーしてみたり、食材の味わいを確かめながら、ピンチョスに仕立てていく。

完成

焼いても生でも旨い玉造黒門越瓜の特性を生かした鮮やかピンチョスと、ダッチオーブンで加熱し、玉造黒門越瓜がとろりと柔らかくなったミートソースグラタンが完成。

試食・
 終了

食前、「おいしかったらデリシャスと言って」と、河端さんに圧(!?)をかけるふたり。収録中は「デリシャス!」が出るたびに大盛り上がり。

最後に、玉造黒門越瓜の魅力をおさらい。「普段は漬け物に使われることが多く、新しい食べ方を知りました」と、河端さんも笑顔。

「関西からニッポンフードシフト」
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