NFS_curry_Meets
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Navigator1.捕獲するホンシュウ鹿の体重は40〜60kg。2.そのうち食肉となる(歩留まり)のは40%ほど。重労働のわりに■けになる部分が少ない。3.捕獲動物へ与える痛みが抑えられた「くくり罠」を使用。4.黒田夫妻が暮らすのは福知山市内大内の小さな農村、広大すぎる山付き物件。耕作放棄地も多く、黒田夫妻が一部の畑を譲り受ける予定。5.寄せ■は発酵させた米ぬか。かつてスパイスとたわむれていた人が、京都・福知山の山に分け入って鹿を仕留める。スリランカカレーの名手は、猟師になった。大阪・心斎橋でカレーバーを営んでいた黒田健さんのことである。なんでどうして、の先に力強い言葉が待っていた。「日本の野菜はオレが守る!って決めたんです」そもそもジビエとカレーは親しい間柄で、黒田さんにも指名買いするジビエハンターが福知山にいた。のちに狩猟の師と仰ぐこととなる人から農村のシビアな現状を教えられたという。「野生鳥獣による農作物被害が深刻で、さらに高齢化と過疎化が進む農村には狩猟する人がいないと聞いて。大事に育てた野菜が収穫前にダメになる。農家さんの精神的ダメージを考えるといたたまれなくて…」。そのとき黒田さんは狩猟免許を取得済み。もとはバーの常連だった妻の圭子さんも「自給自足の時代がくるだろうから狩猟(免許)は取っておこう」と、将来に備えていた。この夫婦、強すぎる…。2021年から大阪と福知山の二拠点生活をしながら狩猟をはanonymous〉(=都会に出る)ときは「福知山じめたふたりは、2022年に福知山へ移住。罠にかかる鹿は、放血などの処理をすぐに行わなければ食肉として活用できない。完全移住は、おいしく命をいただく、という生の循環をするための決意表明なのだ。バー時代から「食材を獲るところから口に入るまで。カレーの全工程に携わりたい」と思っていた黒田さんはいま、プロデュースする店〈ポンガラカレー〉で自身が仕留めた鹿の肉を提供(店は食肉処理業の許可を受けている)。店に顔を出しに行くの変」と書かれた地域プロモ用ポロシャツを着て、まちの宣伝隊長をしちゃってる黒田さんだ。カレーマイスターがジビエハンターへ転身。〝害獣〟でも命はおいしく、そこで立ち上がったのは、大阪カレー界のトップランナーだった!?4312〈    5ジビエハンター黒田圭子(右)黒田 健(左)昨年閉店した心斎橋のバー〈anonymous〉でバーのレベルを超えるカレーを作っていた人(夫)と、それに魅せられた人(妻)。健さんはわな猟、圭子さんはわな猟と銃猟の免許を持つ。鹿や狸、猪といった動物が豊富に暮らす、関西の山々。だけどその一方で、田畑を荒らされる被害に頭を悩ませる、農家の皆さんも。ですGibierMeets Regionalカレーショップ経由!? 福知山のジビエハンター。

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